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【10選】オフィスの乾燥対策|加湿器以外の方法も伝授!目や顔の潤いアップ

【10選】オフィスの乾燥対策|加湿器以外の方法も伝授!目や顔の潤いアップ

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更新日|2023年11月27日
所長|いくた
この記事の概要

従業員に快適で過ごしやすいオフィス環境を提供し業務効率を向上する上では、オフィスの温度や湿度を適切に調整して、乾燥対策を徹底することが大事だということを知っているでしょうか。ここでは、多くのオフィス環境の問題点として挙げられるオフィスの乾燥の原因や、それに伴うリスクについて伝えた上で、適切な乾燥対策の方法を紹介します。

目次

昨日の会議で、オフィスの乾燥が問題になっていたことを知ってる?

はい、知ってます。特に冬場は、エアコンで温められた空気がすごく乾燥していますよね。それが何か問題を引き起こすのですか?

実はそうなの。オフィスの乾燥は、肌のトラブルや喉の痛み、目の疲れなどを引き起こすことも。それに、乾燥した環境はウイルスや細菌が広がりやすいから、従業員の健康にも悪影響を及ぼすこともあるよ。

それは大変ですね。何か良い対策を取り入れたいですね。

そうね。では対策を見ていきましょう。

オフィスが乾燥しやすい原因とは

エアコンリモコン

オフィスが乾燥しやすい原因としては、具体的にどのような事柄が影響しているのでしょうか。一般的な原因を2つお伝えしますので、オフィスの快適さを妨げる乾燥のもとになるものを理解し、オフィス環境の改善に役立ててください。

湿度調整ができないエアコンを使っている

オフィスの乾燥の大きな原因として挙げられるのが、湿度調整ができないエアコンを使っているという点です。オフィスに設置されているエアコンは、温度調整のための機能は備えているものの、湿度調整はできないタイプがほとんどです。エアコンを稼働すると、乾燥した空気が送られてしまい、結果的に適切な湿度が保たれず、オフィスの乾燥を招いてしまっているというケースが多いと認識しておきましょう。

特に、高層ビルにあるオフィスの場合、外気を遮断して空調効率を優先させる傾向が強く、エアコンを稼働する際に乾燥が進みやすくなってしまいます。

冬の外気の影響

オフィスの乾燥には、季節による気候の変化も関係しています。冬場の気候は、他の季節に比べて外気が乾燥していて、オフィス内の乾燥にも大きく影響を与えるものです。

また、冬の冷たい外気を遮断しようとして、窓を閉め切った状態でエアコンを稼働して温度を上げると、温度に関しては快適になるものの、湿度が一気に低下してしまい、乾燥した状態になってしまいがちです。冬は、特に乾燥が酷くなりやすい季節であるということをしっかり覚えておくようにしましょう。

オフィスが乾燥しているリスクとは

リスク

では、オフィスが乾燥していると、どのようなリスクがあるのでしょうか。乾燥によって、従業員の健康や安全が脅かされる可能性もあるということを知っておき、オフィス環境の見直しをして、従業員の満足度や定着率の向上に結び付けてください。

コロナやインフルエンザなどの風邪(感染症)にかかりやすくなる

乾燥対策が不十分なオフィス環境で働いていると、従業員がコロナやインフルエンザといった感染症に罹患するリスクが高くなってしまいます。空気が乾燥した環境下にいると、人体の鼻や喉の粘膜も乾燥しやすい状態になり、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ防御機能が低下してしまい、感染症に掛かりやすくなるのです。

また、湿度が低い乾燥したオフィス環境の方が、咳やくしゃみなどによってウイルスが飛び散った際に大気中にウイルスが漂う時間が長くなってしまい、感染のリスクを高めてしまうという点にも、気を配ることが必要です。

目の乾燥(ドライアイ)になりやすくなる

目の乾燥に悩まされる人が増えてしまうという点も、リスクとして覚えておきたい点です。空気が乾燥した状態のオフィスにいると、目の水分は奪われてしまいます。現代人に多くみられるドライアイの症状は、目の水分が奪われて涙が不足してしまった結果、目が疲れやすくなったり、不快感を覚えたりする状態を指します。

ドライアイの症状がさらに進むと、深刻な眼精疲労の原因ともなり得ます。眼精疲労になると、かすみ目や目の痛み、視力低下といった目の症状だけでなく、頭痛や肩こりといった症状を併発することもあります。オフィスの乾燥は、従業員の健康を妨げるだけでなく、業務効率の低下を招くリスクがあることも認識しておきましょう。

肌が乾燥する可能性がある

オフィスの空気の乾燥は、従業員の肌にも悪影響を及ぼすリスクがあります。健康な状態の肌は、水分や油分が適切に混じり合って作られている皮膚膜によって保護されています。

乾燥対策が不十分なオフィス環境で過ごしていると、肌の水分や油分が減少し、皮膚膜の機能が低下したドライスキンと呼ばれる状態に陥ってしまいかねません。皮膚が本来的に持つバリア機能が損なわれると、皮膚のハリやツヤがなくなり、場合によっては不快なかゆみを招くケースもあります。

オフィスの乾燥対策【10選】

男性社員

従業員の心身の健康にも影響を与える乾燥に対する認識を深めたところで、適切な乾燥対策を取る上でおすすめの方法をお伝えしましょう。実践しやすい10の方法を厳選してご説明しますので、オフィスでの乾燥対策に活用してください。

卓上加湿器を使う

オフィスでの乾燥対策におすすめのグッズが、卓上加湿器です。卓上加湿器はコンパクトなサイズで、個人のデスクの周りの空気の湿度を上げるのに便利です。高性能で動作音が静かなものを選ぶと、オフィスでの作業の邪魔になりません。

購入するのにコストが掛かる点はややネックになりますが、高い保湿能力を備えていて、オフィスの乾燥対策を講じる上で大きなプラスになるのが、卓上加湿器の魅力です。ただし、加湿効果が期待できる範囲が限られているため、その点に注意して慎重に選ぶようにしてください。

大きめの加湿器を設置する

オフィス全体の空気の湿度をコントロールし、適した乾燥対策を取るには、大きめの加湿器を設置する方法がおすすめです。大きなサイズの加湿器であれば、大容量の水タンクを備えているため、広い範囲の空間を長時間加湿できます。また、頻繁な水の補充の必要もなく、負担が少ないでしょう。

労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」においては、オフィス内の温度や湿度管理に関する目安が示されています。企業は、室温に関しては17~28℃、湿度に関しては40~70%となるよう努めることが求められているため、基準を守れるオフィス環境づくりを心掛けなければなりません。

卓上加湿器の導入がコスト的に難しくても、部署ごとやデスクの島ごとに加湿器を設置するといった方法であれば、費用面を抑えてオフィスの乾燥対策が実現できるでしょう。

水分補給をこまめにする

オフィスの乾燥対策と言うと、空気の乾燥を防いで加湿をすることばかりに目が行ってしまいがちなものです。乾燥対策をして従業員の健康を守る上では、湿度調整をすることに加えて、適切に水分補給をして、身体の内側から乾燥対策をするように従業員に促すことが大切です。こまめに水分補給をすると、感染症のウイルスの入り口ともなる鼻や喉の粘膜を潤すことができ、感染症のリスクを防ぐこともできます。

水分補給に適した飲み物を選ぶためのポイントとしては、カフェインが含まれていないものを選ぶという点が挙げられます。利尿作用のあるカフェインを含むコーヒーや紅茶は、体外に水分が排出されやすく、水分補給にはあまり適していませんので、摂取を控えるようにしましょう。

ミネラルウォーターをはじめ、ハーブティー、麦茶といった飲み物が水分補給には適しています。効率よく水分摂取ができるスポーツドリンクもおすすめです。

お湯や水を入れたコップを置く

きちんとした加湿器を用意するのが難しい場合、オフィスにあるマグカップやコップを活用して乾燥対策をするとよいでしょう。お湯や水を入れたコップを暖房器具の近くに置いておくと、水分が自然に蒸発して、オフィスの乾燥を防ぐことができます。水でも十分に効果がありますが、温度の高いお湯を入れた方が、より効果的に加湿が行えます。

コストを掛けずに済むエコな乾燥対策ではありますが、水をこぼしてしまうというリスクがあるため、その点には十分に注意するようにしてください。また、ある程度の加湿にはなるものの、加湿の機能に特化した加湿器を使う方法と比べると、微々たる効果しか得られないことが多いということも認識しておく必要があります。

濡れタオルを干す

加湿器の代用として使えるものとしては、コップ以外に濡れタオルが挙げられます。家庭内では、乾燥を防ぐために、洗ったバスタオルなどを部屋干ししているという人もいることでしょう。オフィスでの乾燥対策に濡れタオルを活用するには、小さめのハンドタオルを濡らして、オフィスの熱源の傍に置いておくと乾燥が防げます。

濡れタオルを用いた方法は、コップに水やお湯を入れる方法と比べて、水がこぼれてしまう心配がありません。しかしながら、オフィスの美観という観点や衛生面では懸念があるため、常態化してしまうと、オフィス環境の乱れを招くこともあります。適したタイミングや場所を見極めて、衛生面にも気を配って実施することが必要です。

マスクを着用する

感染症予防にも効果があるとされるマスクは、乾燥対策においても効果的なものです。マスクを着用していると、呼吸時に湿気がマスク内に閉じ込められ、鼻や喉の乾燥を防ぐことができます。

デスクワークに従事する際のマスク着用を推奨すれば、体内の水分を有効に活用して、身体の健康な状態を維持することが可能です。

形式的にマスクを着用するのではなく、マスクの衛生面に配慮することも大事なポイントです。使い捨てのできる不織布のマスクを交換する方法のほか、エコで着け心地のよい布マスクを毎日洗って使いまわしてもよいでしょう。

快適性を確保するために、長時間に渡る作業の合間には適宜マスクを外す時間を設ける、といった心掛けをすることも大切です。

ハンドクリームやヘアオイルを使う

オフィスの乾燥は、肌や髪の乾燥にも大きな影響を与えます。乾燥対策として、ハンドクリームやヘアオイルを適切に使うとよいでしょう。ハンドクリームやボディーローションを活用すれば、肌の保湿ができます。ヘアオイルやコンディショナーを用いれば、髪や頭皮の乾燥を防ぎ、好ましい状態に保つことが可能です。

自宅のセルフケアでしっかり保湿を行っていても、日中にオフィスで過ごしていると、肌や髪が乾燥してしまうものです。オフィスにもハンドクリームやヘアオイルを常備しておき、休憩時などに保湿をするとよいでしょう。携帯用の小さなフェイスミストをデスクに常備して、一日に数回使用すれば、肌の乾燥を防ぎやすくなります。

観葉植物を設置する

オフィスの美観を保つ上で役立つ観葉植物は、乾燥対策の効果も期待できるものです。観葉植物には、根から吸収した水分を葉の裏にある気孔から出す蒸散作用と呼ばれる作用があります。

葉の蒸散作用によって、オフィス環境に自然な湿度をもたらし、空気を浄化できるのは、観葉植物をオフィスに設置するメリットです。特に、ポトスやサンスベリアなどのエコプラントと称される観葉植物は、空気の浄化作用が高く、オフィス環境の快適化に大いに役立ちます。

オフィス環境の改善にプラスになる観葉植物ですが、生育には十分な光や水が必要であり、適切にケアをすることも求められます。

定期的に換気する

室内に閉じ込められた空気は、乾燥しやすく、不快感を感じる原因ともなります。こまめに換気をすると、乾燥した空気を屋外に排出し、室内の湿度を適切に調整可能です。

ただし、定期的な換気は、新鮮な空気をオフィスに取り入れて湿度を適正に保つのに役立つ一方で、極端に外気の湿度が低かったり、高かったりする場合、逆効果になることもあると覚えておきましょう。

梅雨時期など、外気の湿度が60%以上になる時期に換気をすると、オフィス内の湿度が上がりすぎてしまいカビの原因となることもあるので、特に注意が必要です。

温湿度計を設置する

オフィスでおすすめの乾燥対策として最後にご紹介するのが、温湿度計の設置です。温湿度計は、室内の温度や湿度を数値で表示してくれるため、室内環境を監視するのに役立ちます。室内での理想的な湿度は40%~60%の範囲とされています。

温湿度計をこまめにチェックすることで、必要に応じて加湿器の使用やその他の湿度調整方法を行うタイミングを知ることができ、適切な湿度が保てるようになるでしょう。

オフィスでの加湿器の選び方

加湿器

オフィスで乾燥対策をするために加湿器を導入する際には、加湿器の性能に注目し、適した加湿方法やタンク容量の加湿器を選ぶようにしましょう。

パーソナルスペースへの設置に適した卓上加湿器は、超音波式または気化式の加湿器が主流です。サイズがコンパクトであることに加えて、省電力で使用できるという点も、超音波式や気化式の加湿器を選ぶメリットです。

複数の加湿方法を組み合わせたハイブリッド式の加湿器は、価格が高価であるのがやや難点ですが、効果的に加湿がしやすく、メンテナンスがしやすいので、快適なオフィス環境を目指す一助となります。

タンクに関しては、容量が多いほど、長時間に渡って広い空間を加湿できます。タンク容量が多い加湿器は、本体サイズ自体が大きいため、設置スペースを確保するのが大変という側面もありますので、その点も考慮して慎重に選ぶことが大事です。

目(ドライアイ)の乾燥対策

目薬

オフィスでの目の乾燥、特にドライアイは、長時間の画面使用や室内の乾燥などによって引き起こされることが多いものです。この問題を軽減するためには、まず、画面の前での作業時に「20-20-20」のルールを守ることがおすすめです。具体的には、20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)離れたものを見ることで、目の疲れを和らげることができます。また、PCやスマートフォンの画面の明るさやコントラストを調整することで、目の負担を減少させることも可能です。

室内の乾燥を避けるためには、加湿器の使用や、水や湿ったタオルを部屋に置くことで湿度を適切に保つことが役立ちます。さらに、目の乾燥を感じた場合には、人工涙液や保湿目薬を使用することで、直接的に目の乾燥を和らげることができます。また、飲水量を増やして体内からの水分補給を心がけることも、ドライアイの予防に役立ちます。

最後に、オフィスの空調やヒーターの風が直接顔や目に当たらないように配置を工夫すること定期的に目を休めるための休憩を取ることも、目の健康を保つために重要です。

オフィスでの日常的な乾燥対策によって、働く人を元気にする環境づくりを目指そう

オフィスでの乾燥対策は、特に冬の期間やエアコンの使用が多い場所では重要です。加湿器の使用や換気によって空気中の湿度を調整するのはもちろんのこと、肌の保湿や水分補給によって、体内の水分の適切な調整に気を配りましょう。

乾燥のみならず、ストレスも肌の状態に影響を与えるため、適度な休憩やストレッチなどを通してリラックスできる時間を確保することも心がけ、働く人を元気にするための環境づくりに努めてください。

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