中小企業向けの福利厚生とは?おすすめのサービスや導入の流れについて
中小企業の経営者や担当者の中には、「福利厚生を充実させられるのは余裕がある大企業だけだ」と考えている人もいるのではないでしょうか。たとえ中小企業であっても、うまく工夫すれば福利厚生を充実させることは可能です。この記事では、中小企業こそ福利厚生を充実させるべき理由やおすすめの制度、導入方法などについて解説します。
目次
中小企業でも充実した福利厚生が必要!その理由は?
中小企業であっても、福利厚生は充実させるべきです。ここでは、なぜ充実させる必要があるのかについて解説します。
人材を確保するため
福利厚生を充実させると、既存社員の満足度が上がるだけでなく、優秀な人材の確保にもつながります。なぜなら、福利厚生が充実している企業に入社したいと考えている層は、意外にたくさんいるからです。
実際、ある企業が幅広い世代を対象に実施した調査によると、全世代で8割を超える人が「入社時に福利厚生をとても重視する」「少し重視する」と回答しています。特に、20代では「とても重視する」と回答した人が56.0%にも上りました。若い世代ほど、企業を選ぶ際に福利厚生が充実しているかどうかを気にする人が多いことが読みとれるでしょう。
一般に、中小企業は待遇でも知名度でも大企業に劣るため、人材確保が難しい傾向にあります。人手不足に悩んでいる経営者も多いのではないでしょうか。そこで、福利厚生を充実させれば同業他社との差別化が図れ、企業としての魅力が増します。
福利厚生の充実ぶりは求職者に大きくアピールする強みとなるため、求職者に自社が選ばれる可能性も高くなるでしょう。また、既存社員にとっても、福利厚生制度が整っている企業は働きやすいものです。「会社は自分たちを大切にしてくれている」と感じられてエンゲージメントの向上につながり、結果的に離職率の低下に寄与します。
生産性を向上させるため
福利厚生の充実は、生産性の向上という副産物を会社にもたらします。会社が提供する福利厚生のサービスによってさまざまな恩恵が受けられれば、従業員満足度は向上します。満足度の高い従業員は、仕事に対する意欲やモチベーションも高いものです。「この会社でがんばって働こう」「成果を出そう」と前向きな気持ちで業務にとりくむため、生産性が上がります。
会社によって福利厚生の内容は異なりますが、健康診断や休暇、娯楽施設の割引制度などを取り入れているケースが多く、これらの制度は従業員の間でも人気です。
このような福利厚生があれば、従業員は健康を良好な状態に維持しやすく、ストレスもうまく発散しやすくなります。心身ともに健康であれば、良質なパフォーマンスを発揮しやすいものです。この点からも生産性の向上が期待できます。
社会的な信用が上がるから
福利厚生を充実させることで得られるメリットとして、企業の社会的信用度が上がる点も見逃せません。一般に、福利厚生は大企業ほどよく、中小企業はあまり整っていないとのイメージがあります。
そのようななかで福利厚生が充実している中小企業があれば、「従業員を大切にしている会社」「従業員に優しいホワイト企業」といったよいイメージを持たれるでしょう。世間での評価が上がり、企業のブランド力強化に結びつきます。
【中小企業向け】おすすめの福利厚生5選!
福利厚生にはさまざまな種類があります。従業員が望まないサービスを導入してしまうと、誰も利用せずに形骸化してしまうことになりかねないため、適切な制度を選ぶことが重要です。ここでは、中小企業向けの福利厚生としておすすめのサービスを5つ紹介します。
食事補助
食事は毎日の生活に不可欠な要素です。食費を大きく削ることは難しいため、食事に関する福利厚生制度があれば従業員から喜ばれます。
食事に関する福利厚生の代表格といえば、社員食堂です。社員食堂で割安な食事がとれれば、従業員の負担は大きく軽減するでしょう。とはいえ、中小企業にとっては食堂設備を整え、運営することは簡単ではありません。
そこで、たとえば会社の近くに調理できるスペースを借りてランチを作り、社内にある多目的スペースで提供する企業もあります。従業員数が多くない中小企業だからこそできる試みです。
また、食堂が難しいなら、「ランチ補助」などの名称で食費の一部を支給する形にすると導入しやすいでしょう。さらに、コーヒーやソフトドリンクを提供する制度であれば導入も難しくありません。休憩スペースを設けて飲料を無料で飲めるようにしておけば、従業員同士のコミュニケーションの場として機能することも期待できます。
住宅手当・家賃補助
一般に、住宅ローンの返済や賃貸物件の家賃といった住宅関連の費用は、毎月の出費のなかでも高い割合を占めます。そのため、住宅手当や家賃補助を導入すれば多くの従業員が助かるでしょう。
実際、人材会社が勤務経験のある男女を対象に実施したアンケート調査によると、「よいと思う福利厚生」の2位に住宅手当・家賃補助が選ばれています。
従業員のニーズが高く、人気のある制度です。「住宅手当や家賃補助の名目で一定額を支給する」「社宅や寮を用意し、提供する」といった方法があります。
育児サポート
幼い子どもがいる家庭では、育児と仕事の両立は悩ましい問題です。そこで、育児をサポートする制度があれば、子どもを持つ従業員に喜ばれるでしょう。
もちろん、育児・介護休業法で定められた育児休業や時短勤務制度はすでにあります。とはいえ、取得・利用しづらい風潮がある会社も多いのではないでしょうか。
そこで、より柔軟で利用しやすい育児休暇制度や時短制度を整備し、積極的な利用を推奨する雰囲気を醸成するとよいでしょう。また、ベビーシッターサービスの費用を補助する方法もあります。幼い子どもの預け先がない場合に、気兼ねなくベビーシッターサービスを利用できるようになるでしょう。
育児サポートの制度を整えることで、優秀な人材が育児との両立ができずに仕事を辞めてしまう事態を防げます。人材不足を防ぎたい中小企業向きの制度です。
特別休暇
コストをかけずに導入できる中小企業向けの福利厚生として、特別休暇があります。法律で定められた休暇以外に、会社が独自に設ける休暇のことです。
たとえば、誕生日が休みになるバースデー休暇や夏季・冬季休暇、リフレッシュ休暇などが挙げられます。また、プレミアムフライデーとして、最終金曜日に月に1度半日の休みがとれる制度を導入している企業もあります。
休日を多めに設けて十分に休める環境を整えれば、従業員は心身ともに回復できます。健康を維持して働き続けてもらえるでしょう。
スポーツジムやフィットネスクラブの割引
スポーツジムやフィットネスジムの会員費用が割引になる制度を導入するのもよいでしょう。健康経営を目指す企業にマッチした福利厚生です。
ジムを利用して日頃の運動不足を解消したいと思っても、月額費用が負担で諦めている人もいるかもしれません。そこで、企業が費用を補助すれば積極的に利用しやすくなります。
従業員の健康状態は、仕事のパフォーマンスの質に大きく関わるものです。ジムで適度に運動すれば、ストレスの解消や肥満の防止になり、良質な睡眠がとれることで疲労の回復にも貢献するでしょう。結果的に、業務効率の向上に結びつきます。
中小企業が福利厚生を導入する流れ
福利厚生の制度を導入したくても、どのようにすればよいか分からない担当者もいるでしょう。そこで、この段落では中小企業が福利厚生を導入する大まかな流れを解説します。
予算を決める
まずは、福利厚生にかけられる予算を決定します。福利厚生の導入はさまざまなメリットをもたらしますが、充実させようとするあまり多額のコストをかけて経営そのものを圧迫する結果になっては意味がありません。
特に、中小企業ではかけられる予算にも限りがあります。福利厚生を導入すると、継続してコストが発生します。そのため、費用対効果の高いサービスを選ぶことも重要なポイントです。初期費用だけでなく維持費についてもよく考慮し、慎重に予算を決めましょう。
従業員のニーズを考慮しながら決定する
導入するサービスを選ぶときは、利用する従業員の意見やニーズを考慮することも大切です。経営者サイドが一方的にサービス内容を決めて導入した場合、往々にして失敗します。
たとえば、制度を利用する人がおらず、コストだけがかかるといったケースです。特に、従業員数が少ない中小企業では、ニーズをしっかり汲みとってマッチするサービスを導入することが欠かせません。
需要に対して十分に応えられる制度を導入できれば、従業員満足度もアップするでしょう。従業員のニーズは、社内で意見を募ったりアンケートを実施したりすることで把握できます。
定期的に見直して改善する
制度を導入したあとも、それで終わりではありません。従業員の顔触れやニーズは時とともに変わるものです。要望があって導入した制度でも、利用者が想定より少ない場合もあるでしょう。
そのため、定期的に利用状況や従業員の満足度を確かめ、見直しをすることが大切です。必要に応じて、内容を改善するなどのアクションをとりましょう。時代や従業員の変化に合わせて柔軟に対応できる制度を構築することが大切です。
中小企業向けの福利厚生なら代行サービスがおすすめ!
中小企業は予算も人手も限られていることが多く、さまざまな制度を自社で導入・運営することは簡単ではありません。リソースを割く余裕がない中小企業も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、福利厚生サービスをアウトソーシングすることです。さまざまな代行会社が福利厚生代行サービスを提供しており、うまく利用すれば低コストで手間をかけずに導入できます。管理・運営も任せられるため、従業員の業務負担が増えるといったこともありません。
また、代行サービスによっては、現状分析やニーズ把握、導入後の管理や定期的な見直しまで手厚くサポートを行っているところもあります。自社だけで実施する場合と比べ、はるかに効率的に制度の導入・運営ができるでしょう。
福利厚生代行サービスの選定で中小企業が重視すべきポイント
福利厚生代行サービスはいくつもあります。どれを選べばよいか迷っている担当者もいるでしょう。そこで、ここでは福利厚生代行サービスの選定にあたって重視すべきポイントについて解説します。
サービスの充実度
代行サービスを選定するにあたって注意すべきポイントの1つが、ラインナップがどれだけ充実しているかという点です。代行会社によって、扱っているサービスの内容や種類は異なります。安いからと選んだら提供されるメニュー数が少なかったとなれば、せっかく導入しても誰も利用しない事態になりかねません。
そのため、代行サービスを選ぶのであれば、サービス内容が充実しているかどうかは外せないポイントです。利用できる制度の数が多いほど、多くの従業員のニーズが満たせるでしょう。特に、自社で提供している福利厚生の内容を改善したいと考えているのであれば、チェックを忘れてはいけないポイントです。
費用
代行サービス選定にあたって重要度が高いのが、いくら費用がかかるかという点です。サービスの内容がどれほど素晴らしくても、費用面での負担が大きければ順調に継続していくことが難しくなります。
とはいえ、いったん導入した制度をコストがかかるからと途中でやめてしまうと、喜んで利用していた従業員から不満が出るでしょう。福利厚生の導入によって上がった満足度が、あっさり下がることにもなりかねません。
そのため、コストを十分に検討し、継続できるかどうか慎重に判断する必要があります。資金面で不安のある中小企業は、費用対効果の高さを重視してサービスを選ぶことも大切です。
サポート体制
サポート体制が整っているかどうかも、確かめておきたいポイントです。代行会社を利用してサービスを導入しても、その後はすべて自社で運営・管理しなければならないとしたら、従業員の業務負担は増えるばかりでしょう。
福利厚生は導入すれば終わりではなく、そこから長い付き合いになります。そのため、管理や運営にあたって手厚いサポートが受けられる代行会社を選ぶことが大切です。
サポートが充実しているところであれば、運用・管理に時間や手間をとられることがありません。プランの見直しやすさやカスタマイズ性の高さなども含めてチェックしておきましょう。
割けるリソースが限られる中小企業にとって、サポート体制の充実度は特に重視したいポイントといえます。
導入実績
利用している企業が多いかどうかも、重視したいポイントの1つです。導入実績が豊富なほどさまざまな事例を扱った経験があり、それだけノウハウが蓄積されているため、事業に安定感があり安心して任せられるでしょう。
もし、自社と同じような規模・ニーズに近い事例をこれまでに扱ったことがあれば、導入や運営にあたって参考にできます。また、利用している企業が多いということは、ラインナップが充実しているなどサービス内容が魅力的である可能性が高いです。
中小企業の福利厚生なら心幸グループを利用しよう!
中小企業が福利厚生を導入するなら、心幸グループの利用がおすすめです。ここでは、心幸グループがどのような企業なのか、どのような福利厚生を提供しているのかについて解説します。
心幸グループとは
心幸グループは、1949年創業の歴史を持ち、社員食堂やカフェテリアの設置・運営や、企業内売店の運営、健康経営サポート「オフけん(オフィスに健康を)」といった事業を展開している企業グループです。食堂は全国で約40店舗、売店は全国で約200店舗運営しています。
特徴は、企業からの要望にきめ細やかに対応していること。企業ごとのニーズを掴み、カスタマイズしたサービスが支持されています。
提供できる福利厚生支援サービスの例
心幸グループは多種多様な福利厚生サービスを提供し、企業の福利厚生業務を幅広く支援しています。
たとえば、下記の福利厚生サービスを提供しています。
・企業内売店・コンビニの設置・運営
・企業内食堂の設置・運営
・置き社食コンビニ「オフめし」の設置・運営
・キッチンカー業者派遣「ごちショウ」の提供
・「健康経営優良法人」取得サポート
・からだ(体成分・体力)測定会、健康セミナー、栄養講習会の実施
・企業内トレーニングジムの管理・運営、トレーニング指導
・スポーツ用品や健康器具の販売
心幸グループは福利厚生業務のトータル・サポーターです。つまり、ある企業から相談されると現状や課題を分析し、その企業に最適なプランを提案します。そして、企業が望む福利厚生を実現すると事後評価から改善までトータルで支援します。
企業の規模に合わせたサービスを提供していますので、中小企業の担当者で何をしたらよいか分からないようなときや、すでに設置してある福利厚生施設の有効活用について検討しているときは、心幸グループに相談してみてはいかがでしょうか。
心幸グループの詳しい情報はコチラをご覧ください。
費用対効果の高い福利厚生で自社の魅力をアップさせよう!
福利厚生は、従業員の満足度を高め、人材確保や生産性の向上につながるなど企業にとってもメリットのある施策です。
コストや人的資源が限られる中小企業で導入するなら、福利厚生代行サービスを利用するとよいでしょう。また、費用対効果の高さを意識して選ぶことも大切です。うまく福利厚生サービスを選んで活用し、自社の魅力をアップさせましょう。
はたらく人を元気にする会社
グループ間協力で、売店・食堂・企業内福利厚生をワンストップでサポートいたします。売店とカフェの併設や24時間無人店舗など、個々の会社では難しい案件も、グループ間協力ができる弊社ならではのスピード感で迅速にご提案します。
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