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ES(従業員満足度)向上とは?上がらない原因、高める方法、事例を解説

ES(従業員満足度)向上とは?上がらない原因、高める方法、事例を解説

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更新日|2024年6月12日
所長|いくた
この記事の概要

従業員は、自分の仕事や職場環境に対して、何らかの感情や感覚、意見を持っているものです。そうした従業員の自社に対する満足の度合いを示す指標を「ES(従業員満足度)」といいます。ESの向上は、生産性や企業業績を高めるのに欠かせません。しかし、自社のESが低い現状に悩んでいる経営者や人事・総務担当者は少なくないようです。本記事では、ESが上がらない原因や、これを高める方法などを解説します。

目次

ES(従業員満足度)とは

社員複数

ESとは「従業員満足度」とも呼ばれ、従業員の自社に対する満足の度合いを数値化したものです。従業員ごとに自社に求めることは異なりますが、例えば、職場環境、待遇、やりがい、人間関係、福利厚生やマネジメント手法、評価制度などの要素がESを大きく左右します。従業員が、これらの要素に満足しているほどESも向上します。ES向上とは、従業員の働く環境や条件を改善し、従業員がより満足する状態を作り出すことを指します。

ESの向上により、端的に言えば、企業に業績の向上や改善をもたらす可能性が高まります。また、優秀な人材の確保や育成にもつながるといわれています。これらの効果は、労働人口が減少する日本社会において非常に重要です。ESの向上に成功した企業ではイノベーションも起きやすく、新たな事業の展開や時代の変化への対応も可能とします。ESの向上は、従業員と企業の双方にとってさまざまなメリットをもたらしてくれるでしょう。

ES(従業員満足度)が上がらない原因は?

悩む社員

ESを上げる努力を企業がしなければ従業員のモチベーションは上がらず、生産性も上がりません。結果的に、企業の成長を止め、業績は下がってしまうでしょう。ESが上がらないようであれば、その原因を探る必要があります。ここでは、企業のESがなかなか上がらない主な原因を紹介していきます。

コミュニケーション不足

社内でのコミュニケーションが不足していると、従業員のモチベーションは上がりづらいでしょう。自分が評価されているかどうかもわからず、気持ちを高めるためのきっかけも掴みづらいためです。

アドバイスやサポートもなければ、特に、若い従業員のモチベーションは上がりません。それが、ESの低迷の原因となっているケースがあります。若い従業員にとって、上司とのコミュニケーションは重要です。また、部署間の情報共有も欠かせません。部署が異なれば、業務内容も異なります。他部署の状況や主張が正確にとらえられない状態は、不満の噴出にもつながります。そうした状態が続けば、ESはいつまで経っても上がらないままでしょう。

業務負担の過剰

従業員に過剰な業務負担がかかっている状態も、不満が噴出する可能性を高めます。その業務の内容や量に納得のいかない従業員が多ければ、ESは上がりようがありません。

多くの業務を担っている理由や意義が見出せないためです。やりがいやモチベーションの低下をもたらし、ESが上がらないどころか優秀な人材の流出にもつながってしまうでしょう。

給与・待遇面の不満

業務内容や人間関係も重要ですが、多くの人は働く際に、給与や待遇面を重要視しています。業務の内容や量に見合っていない給与や待遇では、モチベーションも上がらないでしょう。

同業他社や同職種の人たちと比較して給与が低い、あるいは待遇がよくなければ、企業全体のESは上がりません。やりがいがあったり社会的意義の大きな仕事であったりする場合でも同様です。成果を上げたにもかかわらず、それが給与や待遇に正当に反映されない企業でも、ESは高くならない傾向がみられます。待遇面での不満はESの低下へと直結すると認識する必要があります。

ストレスや健康問題

過剰な業務負担や給与・待遇面での不満は、ストレスや健康問題を引き起こしかねません。

人間関係も同様です。企業が原因でもたらされる従業員のストレスや健康問題を放置していると、ESは向上しないままでしょう。ストレスや健康問題は、精神的・肉体的問わず発生する可能性があります。健康管理のすべてを従業員に任せている企業は、ESが上がらないどころか下がっていくリスクもあるため注意が必要です。

組織文化の不一致

企業にはそれぞれ文化や理念があるものですが、従業員がそれらに共感できていない組織ではESが下がるケースがあります。そのようなケースでは、往々にして組織文化が世間とも乖離しています。

他の企業ではみられないような、従業員目線の文化や理念を取り入れている企業であれば問題はありません。むしろ、ESは高まるでしょう。しかし、一般的にブラック企業と呼ばれたり、それに近い企業であったりする場合は、ESが上がることはまずありません。特に、古い体質や慣習の残っている企業では、従業員と組織文化の不一致がしばしばみられるため要注意です。

トレーニング(教育)不足

従業員の多くは、仕事の成果や企業への貢献により、やりがいやモチベーションをアップさせます。トレーニング(教育)不足により従業員のスキルが十分に上がらない場合、仕事の成果も上げられずモチベーションも低下しかねません。

結果的にESも下がり、生産性や企業の業績も上がらないまま、負のスパイラルへと陥ります。特に、従業員の成長を本人に丸投げしている企業は注意が必要です。従業員ごとに成長や成果に差が生じてしまい、組織全体としての成長はあまり見込めません。ESは上がらず、一方で離職率は上がってしまうでしょう。

ES向上により得られるメリット

メリット

前述のように、ESを高めることは企業に業績の向上や改善をもたらす可能性を高めます。しかし、この業績アップは、ES向上により得られる複数のメリットにより、結果的にもたらされるものです。ここでは、業績アップにつながる理由を、ES向上により得られるメリットを細分化しながら解説していきましょう。

生産性の向上

ESが高まりやすい環境を整えると、従業員の仕事に対するやりがいやモチベーションが上がります。モチベーションなどが上がると効率化へとつながり、生産性の向上に寄与するでしょう。

任された仕事に積極的かつ能動的に取り組むようになるためです。結果がついてくれば、さらにモチベーションが向上。意欲が増し、新たなイノベーションを生み出すきっかけにもなります。こうした効果が、企業の売上や利益をさらに押し上げます。

離職率の低下

ESの低い企業は、離職率が高くなる傾向があります。企業に対してだけではなく、自分自身の価値も見出しづらいためです。反対に、ESの高い企業を、わざわざ離れたいと考える従業員は多くはありません。

結果的に離職率が下がり、時間をかけた育成もしやすくなります。人手不足の解消にもつながり、こうした効果も効率化や生産性の向上、ひいては企業の業績アップをもたらす一端となるでしょう。

顧客満足度の向上

ESの高い企業では、従業員一人一人が自分の価値を理解し、その企業で働くことに意義を見出しています。企業だけではなく、自社で取り扱う製品やサービスへの理解や愛着も深まりやすくなる点も、ES向上がもたらすメリットです。

こうした効果は、自信を持った営業活動や、企業のイメージを毀損しないような顧客への接し方につながります。また、企業への愛着やイノベーションの発生により、消費者に受け入れられやすい商品も生まれやすくなるでしょう。ポジティブな連鎖は顧客満足度を上げ、企業のさらなる業績アップにも影響します。

組織のイメージアップ

従業員が働きやすいと感じる職場環境が整備されると、ESは高まっていきます。従業員からの評価が上がれば、それが外部にも伝わりやすくなるでしょう。

業績のみならず、従業員を大切にしている印象づけにも成功し、組織イメージのアップにもつながります。組織のイメージアップは新たな事業の展開をしやすくし、また、優秀な人材の確保にも直結。プロモーションや採用活動に、よい効果をもたらします。

コスト削減

ESを高めることによる生産性の向上や効率化が実現すれば、生産コストや時間的コストの削減が可能です。離職率の低下や採用活動の効率化は、採用コストや育成コストの削減に寄与します。

売上が同じであれば削減したコストの分だけ利益が増加。あるいは、同じコストでこれまで以上の売上や利益が実現できるでしょう。削減した分のコストを従業員へと還元すれば、さらにESは高まります。また、新たなプロジェクトの立ち上げや先行投資も可能となり、企業そのものも成長させられます。

ES(従業員満足度)を調べる方法

複数の吹き出し

ESを高めるには、そもそも、自社のESを調べる必要があります。従業員の抱く満足度の程度や具体的な内容の把握が、ES向上のための施策を練ることへとつながるためです。ここでは、ESを調べる方法をいくつか紹介します。

アンケート調査

従業員に対してアンケートを実施し、ESを測定する方法です。アンケートは、自由記述式や選択肢式など複数あり、質問の項目数や回答スケールなどもさまざまです。面談とは異なり、従業員の率直な意見も含めて調査できる点にメリットがあります。

匿名でのアンケート調査であれば、より本音を聞き出しやすいでしょう。一方で、従業員に真剣に答えてもらうには工夫も必要です。適当な回答となれば、正確なESが測れません。調査目的を明確にし、社内への周知も徹底する必要があります。結果的に従業員にもメリットがもたらされる点を伝え、組織の現状を可能な限り正確に汲み取れる形式や内容としましょう。

面談調査

従業員との個別面談を通じて、ESを測定する方法です。面談であれば、従業員一人一人の意見を直接聞き出せます。従業員の求めるものの把握がしやすく、より具体的な施策を見つけやすいでしょう。

ただし、両者の関係性が十分に築けていない場合、従業員が本音を言わない可能性もあるため注意が必要です。また、従業員を多く抱える企業では、非常に時間のかかる調査方法となります。施策実行のタイミングが遅れ、ESの改善まで時間がかかるリスクがある点も認識しておかなければいけません。

グループワーク調査

従業員を複数人のグループに分け、それぞれで自由に意見を出し合ってもらい、ESを把握する方法です。ESが測れると同時に、従業員同士のコミュニケーション促進の効果も狙えます。

面談調査同様に、グループ内の人間関係によって得られる成果が異なる可能性がある点には要注意です。フランクな話し合いができる状態を、いかに作れるかがポイントです。よい雰囲気が作れれば、普段のミーティングや面談調査では聞き出せなかった従業員の本音を引き出せる可能性も高まります。経営者など管理職では気づけなかった改善点も見つけやすいでしょう。

フィードバック調査

上司や同僚から、業務内容や人間関係などについて従業員がフィードバックを受け、ESを測定する方法です。フィードバックを受けた従業員は、それを自己評価へと活用できます。課題や問題点も見出しやすくなり、自己改善の意欲も高めやすいでしょう。

一方で、従業員数が多いと、やはり手間と時間がかかります。従業員全員の協力も欠かせません。頻繁に実施できる調査方法ではないため、実施するタイミングや具体的な内容には工夫が必要です。また、モチベーションや企業への愛着がそもそも低い従業員の場合には、むしろESを下げかねない点にも注意しましょう。

ES(従業員満足度)を高める方法

ESを高めるための方法は「従業員満足度を上げる方法」や「es向上のポイント」などとして、さまざまなところで情報が得られます。ここでは、特に経営者や人事・総務担当者が注目すべきESを高める方法を紹介していきます。自社に合ったES向上策を見つけてください。

コミュニケーションの改善

コミュニケーションアップ

コミュニケーションは、良好な人間関係の構築に不可欠です。企業内の良好な人間関係は、ESを高めます。社内コミュニケーションの活発化は、多くの従業員のモチベーションアップにも欠かせません。つまり、コミュニケーションの改善が図れれば、自然とESが向上する可能性が高いでしょう。

組織内では、立場や役職、成績などによって従業員の間に壁や溝ができがちです。そのような壁や溝を極力取り払うための環境や仕組みを整えます。定期的な面談や適切かつ丁寧なフィードバック、あるいはアンケート調査などを通じて、従業員の声をこまめにすくい上げることも重要です。調査から得た情報をもとに積極的に改善へと取り組み、さらなる社内コミュニケーションの活性化を図りましょう。また、ES向上委員会を立ち上げるなど会社をあげた取り組みを行うことで、従業員を大切にしている気持ちを伝えることができます。

福利厚生の充実

社内イベント

給与だけではなく、福利厚生の充実も従業員のモチベーションを向上させ、ESにも大きな影響を与えます。中でも法律で定められていない企業が独自に設けられる法定外福利厚生は、とりわけ従業員の満足度や企業への愛着度を左右する重要な要素となります。

社員旅行や交流会、社員割引や各種手当などを充実させてみましょう。また、企業内売店や社員食堂、置き社食サービスの導入もES向上に役立ちます。福利厚生の充実により、お金では得られない部分の満足度を上げることも可能です。従業員を大切にしている姿勢も伝わりやすくなるため、ESを向上させるには何よりも重視したい分野となるでしょう。

成長機会の提供

キャリアアップ

従業員の多くは、成長を実感できれば働くことに対するモチベーションが向上し、仕事そのものに対するやりがいも強まるでしょう。よいメンタルの状態が保てると同時に意欲や企業への愛着心も芽生え、ESを高めることにもつながります。

企業は、従業員をそのような状態とするために、適切な成長機会を提供しなければいけません。スキルアップやキャリアアップを目指せるよう、研修制度やキャリアアップ支援制度の整備が求められます。自己実現や成長が実感できる環境の整備は、従業員自身の存在意義を見出す効果も生み出します。成果として数字等に表れれば、よりESを高められるでしょう。

ワークライフバランスの改善

ワークライフバランス

従業員が精神的にも肉体的にも健康な生活を送るには、ワークライフバランスの改善が必要です。業種や職種にもよりますが、可能な限り従業員のワークライフバランスの改善に必要な制度を取り入れましょう。

例えば、フレックスタイムやテレワークなどがあります。柔軟な働き方の導入により、従業員の満足度向上が見込めます。従業員に見合った働き方の導入は、離職率の低下や優秀な人材の確保にも直結。ESを高めるだけではなく、企業に対する貢献度の高い従業員を増やす効果も狙えるでしょう。

社内イベントの開催

社内キャンプ

社内イベントの開催も検討する価値があります。定期的な社内イベントの開催は従業員同士の交流を促し、職場の雰囲気の改善や活性化に寄与します。

もちろん、従業員ごとに好みや特性は異なるため、それらに合わせなければいけません。強制は避けながらも、多くの従業員が参加できるよう工夫しましょう。あるいは、社内イベントの種類を増やし、より多くの従業員が参加できる環境を整えるのも一案です。社内イベントは従業員同士のコミュニケーションのみならず士気も向上させ、結果的にESを高める効果が期待できます。

評価制度の見直し

面談

評価制度は、ESに大きく影響を与えます。従業員が不満を抱くような評価制度では、ESは低下してしまいかねません。特に、「評価に対する納得性の欠如」は、大きなマイナス要因となり得ます。

評価者の主観的な判断を排除し、明確な基準をもとに公平で客観的な評価を行う制度の導入が求められます。明確な目標設定を行い、それに対する的確な評価を受けることで、従業員のモチベーションは高まります。複数の評価者による評価や、そもそも、評価者への育成・教育も必要です。評価面談後の適切なフィードバックが行えれば、評価に対する従業員の納得性を高められます。評価制度の見直しは、ES向上に不可欠な取り組みの一つとなるでしょう。

希望や適性に配慮した配置、異動

拍手している社員たち

自分に合った仕事を任されていると認識する従業員が増えれば、それがES向上にもつながるでしょう。そのために、従業員の希望や適性を考慮した配置や異動を心がける必要があります。

部署や業務内容を一方的に企業側が決定するケースでは、ESが高まらない可能性があるので要注意です。希望や適性に沿った仕事を任されることで、従業員のモチベーションも向上します。自分の能力も発揮しやすく成果にもつながり、また、存在意義も見出しやすくなるため、ESの向上が期待できます。

企業理念やビジョンの共有と浸透

ビジョン

企業理念は、その企業の持つ「価値観」や「行動指針」を示すものです。また、ビジョンは、企業が提供する価値と、それによる社会貢献の内容など、全体的な方向性を示しています。

従業員と企業との結びつきを強めるには、これら理念やビジョンへの理解と共感が不可欠です。企業の理念やビジョンを理解させ、多くの従業員へと浸透させられれば、エンゲージメントや帰属意識、一体感が高まりやすくなります。結果、ESも向上するでしょう。そのためにも、社内でのコミュニケーションの活性化や研修・育成、イベントの開催などが欠かせません。また、多くの従業員に企業理念やビジョンを認識させた上で責任と権限を可能な限り与える制度や環境の構築も重要です。

ES(従業員満足度)向上のためのスローガン

スローガンは従業員満足向上の目標や方向性を明確に示す役割を果たします。従業員はスローガンを通じて、組織がどのような価値観や目標を追求しているのかを理解し、共感することができます。さらに、 スローガンを掲げることで、従業員の意識や行動を喚起する効果があります。魅力的で意義のあるスローガンは従業員のモチベーションを高め、目標達成への取り組みや努力を促します。スローガンを共有し、それに基づいた行動や価値観を従業員全体で共有することによって、組織の一体感や協力関係の醸成にも寄与します。

いくつかの従業員満足向上のスローガンの例を以下に示します。

「共に成長し、幸せな職場を創る」
「従業員の声に耳を傾け、笑顔あふれる職場を実現する」
「働きやすさを追求し、共に目指す最高の環境を築く」
「従業員の幸福が企業の成果を創る」
「信頼と協力の絆を深め、共に成功を叶える」
「心地よい働き方を追求し、創造力とやりがいを育む」
「従業員第一、共に笑顔で働く喜びを実感する」

スローガンは組織のビジョンや価値観と一致し、具体的な行動や取り組みに落とし込まれることが重要です。

従業員満足度を向上させた成功事例3選

ESを高めるための具体的な施策や方法は企業ごとに異なります。ここでは、実際に従業員満足度を向上させた成功事例を3つ紹介しましょう。取り組み事例を参考に、自社に合うサービスを見つけてください。

ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真

ららぽーと門真従業員専用コンビニ

「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」では、従業員専用のコンビニを設置しています。通常のコンビニ同様、24時間稼働しているため、従業員はいつでも豊富な品揃えの中から好きな商品の購入が可能です。

早朝や深夜の時間帯に働く従業員にとって、大きな安心感へとつながるでしょう。空きスペースを上手に活用しながらESの向上も目指せる、非常に効果的な福利厚生といえます。

参考/「三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」に、従業員専用コンビニ「心幸ストア」がオープン

育福会

育福会「オフめし自動販売機」

特別養護老人ホーム「コティコート西宮仁川」が実施したのは、「オフめし自動販売機」の導入です。従来は、福利厚生として施設内キッチンを設置し、食事提供をしてきました。しかし、キッチンサービスでは、夜勤の従業員への対応が難しいという課題がありました。

そこで「オフめし自動販売機」を設置し、24時間シフト制で働く、すべての従業員へ常温保存そうざいや冷凍弁当の提供を実現しています。従業員の健康にも配慮した新たな福利厚生となったことで、ESの向上にもつながっています。

企業としても、「オフめし自動販売機」はセキュリティ面で安全性が高く、かつ、ランニングコストや商品単価を抑えられるメリットがあります。

参考/「社会福祉法人 育福会」の特別養護老人ホームに「オフめし自動販売機」を初導入

名正運輸

名正運輸

「健康経営優良法人」の認定を取得している「名正運輸」。従業員の健康維持や向上に対する取り組みを積極的に行っている企業です。その一環として、「オフけん(オフィスに健康を)」の健康経営サポートを導入しています。

「出前からだ測定会」により、従業員の体成分測定や体力測定を定期的に実施。また、「禁煙サポート」による従業員の禁煙の促進にも取り組んでいます。実際に、喫煙者の30%ほどが禁煙を目指すなど、従業員の意識改革にもつながっています。従業員のみならず、その家族の健康にも寄与し、ESの向上にも結びついています。

参考/健康経営をサポートする「オフけん(オフィスに健康を)」、企業の「禁煙サポート」を本格始動

よくある質問

ここでは、ESの基礎知識に関する質問にお答えします。

ESは英語の何の略?

ESとは「Employee Satisfaction」の略称です。

従業員の、企業や仕事に対する満足感や、それを具体的な指標として示した満足度を意味しています。

ES向上とCS向上の違いは何?

ESは日本語で「従業員満足度」と訳され、文字どおり、従業員の満足度を表す指標です。測定には業務内容や職場環境、人間関係などが用いられます。従業員満足向上とは、従業員の働く環境や条件を改善し、従業員がより満足する状態を作り出すことを指し、目的は、従業員の働きやすさや幸福感を向上させ、組織の生産性や業績を向上させることです。

一方のCSは英語で「Customer Satisfaction」と表記され、日本語では「顧客満足度」と訳されます。ユーザーの満足度を表す指標であり、商品やサービスの品質、価格や対応などが測定対象です。顧客満足向上とは、顧客が商品やサービスに対して満足し、期待以上の価値や品質を提供することを目指す取り組みを指し、目的は、顧客の満足度を高めることによって、顧客の忠誠心や口コミの促進、リピート購買の増加などを実現し、企業や組織の成果や競争力を向上させることです。

ESを高めるためには福利厚生の充実など企業側の努力が不可欠

ES(従業員満足度)は、企業の成長や業績アップをもたらす非常に重要な指標です。ESの向上のためには、社内コミュニケーションの活性化や従業員への成長機会の提供、公平で納得感の強い評価制度の導入などが求められます。

特に重要視したいのは、福利厚生の充実です。実際に、「心幸グループ」のサービスを取り入れた企業では、ES向上へとつながっています。従業員満足度を上げたい企業は、検討してみてはいかがでしょうか。

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