はたらく人を元気にするウェブマガジン 福利厚生研究所 by SHINKO

福利厚生のメリットとは?企業と従業員への重要性を徹底解説|導入事例紹介

福利厚生のメリットとは?企業と従業員への重要性を徹底解説|導入事例紹介

福利厚生のメリットとは?企業と従業員への重要性を徹底解説|導入事例紹介のアイキャッチ画像
更新日|2024年9月6日
所長|いくた
この記事の概要

福利厚生のメリットとデメリットを徹底解説。企業にとっては優秀な人材の確保や定着率の向上、従業員にとってはワークライフバランスの改善や健康維持、経済的支援など、双方にとって重要な要素です。成功事例や具体的な導入制度の紹介を通じて、福利厚生を充実させ、従業員満足度を向上させるためのポイントを探ります。

目次

福利厚生とは?

福利厚生

福利厚生とは、企業が従業員に提供するさまざまなサービスや制度の総称です。これには、法的に義務付けられている法定福利厚生と、企業が独自に提供する法定外福利厚生があります。福利厚生は単に従業員の生活を支えるだけでなく、企業側にも多くのメリットをもたらします。

現代のビジネス環境では、従業員の働き方やライフスタイルの多様化が進んでおり、福利厚生はそのニーズに応えるための重要な要素となっています。単に給与や休日を提供するだけでなく、福利厚生の充実が従業員満足度の向上や企業の競争力強化に直結しているのです。

企業にとって、優れた福利厚生を整えることは、優秀な人材の獲得と定着を促進し、結果的に組織全体の生産性を向上させる効果があります。従業員にとっては、経済的な負担軽減キャリアアップ支援ワークライフバランスの実現など、多くのメリットが提供されるため、安心して働ける環境が整います。

本記事では、福利厚生が企業と従業員の双方にどのようなメリットをもたらすのかを詳しく解説し、成功事例・ケースや導入のヒントもご紹介します。福利厚生を充実させることが、いかに企業の成功につながるか、その重要性をお伝えします。

福利厚生の主な種類

ポイント

福利厚生費には、大きく分けて法定福利厚生法定外福利厚生の2つに分類されます。それぞれの福利厚生が従業員や企業にどのようなメリットをもたらすかを理解することが、効果的な福利厚生制度の導入に役立ちます。

法定福利厚生

法定福利厚生とは、労働基準法などの法律によって企業に提供が義務付けられている福利厚生です。日本の企業が必ず従業員に対して提供しなければならないもので、以下のようなものがあります。

健康保険

健康保険は、従業員やその家族が病気やけがをした際に、医療費の一部を国や保険組合が負担する制度です。これにより従業員は、負担が少ない金額で医療サービスを受けることができます。

厚生年金

厚生年金は、従業員が定年退職後に生活費として受け取る年金です。企業と従業員がそれぞれ保険料を負担し合う仕組みで、将来の生活を支える重要な制度です。

雇用保険

雇用保険は、従業員が失業した場合に給付金を受け取ることができる制度です。失業中の生活を支援するため、再就職活動中の経済的負担を軽減します。

労災保険

労災保険は、従業員が業務中にけがをしたり、病気になった場合に医療費や休業中の賃金補償を提供する制度です。従業員は安心して仕事に取り組むことができ、企業は従業員の安全を保障する義務を果たします。

法定外福利厚生

一方、法定外福利厚生は、法律で義務付けられていないものの、企業が自主的に提供する福利厚生です。これは企業の裁量により、従業員のニーズや企業の方針に応じてカスタマイズされるため、競争力のある企業では法定外福利厚生の充実が一つの強みとなっています。

住宅手当・家賃補助

企業が従業員の住宅費を一部補助する制度です。大都市圏での家賃の負担が重い従業員にとって大きな助けとなり、企業に対するロイヤリティも向上します。

健康診断やメンタルヘルスサポート

従業員の健康管理をサポートするための制度で、定期健康診断やカウンセリングサービスの提供が一般的です。これにより、従業員の健康維持と病気の早期発見が促され、欠勤や離職率の低下に寄与します。

教育・研修制度

従業員のスキルアップを支援するための福利厚生です。社内研修や外部講座の受講費用の負担、資格取得支援などが含まれます。これにより、従業員は自分のキャリアを成長させることができ、企業も高いスキルを持つ人材を育成できます。

レクリエーションや社内イベント

社内のコミュニケーション促進やリフレッシュを目的とした福利厚生で、社内旅行やスポーツイベント、クラブ活動の補助が含まれます。これにより、従業員同士の絆が強まり、職場の雰囲気も向上します。

法定福利厚生と法定外福利厚生の違い

法定福利厚生は、すべての企業に義務付けられているため、どの企業でも基本的に同じ内容です。しかし、法定外福利厚生は企業ごとに大きく異なり、従業員にとっての魅力や、企業の差別化ポイントとなります。特に最近では、柔軟な働き方を支援する制度や、社員の家族を支援するような福利厚生が注目されています。

【企業向け】福利厚生のメリット

オフィス

企業が福利厚生を充実させることは、従業員にとってのメリットだけでなく、企業自体にも多くの利益をもたらします。特に、優秀な人材の獲得と定着、生産性の向上、そして企業のブランディング向上に直結する点が大きな特徴です。この章では、企業側が福利厚生を導入することで得られる具体的なメリットを詳しく解説します。

1.優秀な人材の獲得と定着

現代の競争の激しいビジネス環境において、優秀な人材を確保し、その人材を長期間にわたって企業に定着させることは、企業の成長と成功に不可欠です。福利厚生は、給与だけでは測れない魅力を提供し、求職者にとって「この会社で働きたい」と思わせる重要な要素となります。

採用の際の競争優位性

他社と比較して福利厚生が充実している企業は、求職者にとって魅力的に映ります。特に若い世代や家庭を持つ人材にとって、ワークライフバランスや健康管理のサポートは企業選びの大きな要因となります。これにより、自社の採用活動が円滑になり、優秀な人材の確保が容易になります。

離職率の低下

福利厚生が充実している企業では、従業員の満足度が向上し、結果として離職率の低下が期待できます。特に、家族支援や健康面でのサポートが手厚い企業では、従業員が長期的に安心して働き続けることが可能となり、自社社員の定着率が向上します。

2.従業員のモチベーションと生産性の向上

福利厚生は、従業員のモチベーションを高めるための有効な手段でもあります。適切な福利厚生を導入することで、従業員はより安心して働くことができ、結果的に仕事への集中力パフォーマンスが向上します。

安心感と働きやすさの提供

福利厚生を充実させることで、従業員は仕事と私生活のバランスを取りやすくなります。例えば、子育てや介護を支援する制度を導入することで、従業員はプライベートな負担を軽減し、仕事に集中しやすくなります。これにより、企業全体の生産性向上が期待できるでしょう。

キャリア成長のサポート

教育研修制度やスキルアップ支援も重要な福利厚生の一つです。従業員が自分のキャリアを積極的に成長させることができる環境を整えることで、彼らの意欲が高まり、結果として業務へのコミットメントも向上します。これにより、企業は高度なスキルを持つ人材を内部から育成し、競争力を高めることが可能です。

3.企業イメージ・ブランディングの向上

福利厚生の充実は、企業の社会的責任を果たす手段の一つでもあります。福利厚生が充実している企業は、社内外からの信頼を得やすく、長期的なブランド価値の向上に寄与します。

企業の魅力を外部にアピール

福利厚生が充実している企業は、従業員に対する配慮やサポートの姿勢が評価され、外部からのイメージ向上につながります。こうした企業はメディアやSNSで注目されることが多く、企業の魅力が自然と広がり、求職者だけでなくビジネスパートナーからも信頼されやすくなります。

CSR(企業の社会的責任)の強化

福利厚生は、従業員の幸福に寄与するだけでなく、地域社会や環境への貢献とも関連しています。例えば、育児休暇や介護休暇制度を充実させることで、社会全体の働き方改革を促進する役割を果たし、企業の社会的責任を果たしているとみなされます。これにより、企業のブランド価値が向上し、長期的な信頼を築くことができます。

4. 従業員の健康維持とコスト削減

福利厚生の中には、従業員の健康管理を目的としたものが含まれます。健康診断やフィットネス施設の利用補助、メンタルヘルスサポートなどを提供することで、従業員の健康を維持し、病気や休職による業務の停滞を防ぐことが可能です。

健康管理による長期的なコスト削減

健康維持のための福利厚生は、企業にとって初期投資が必要ですが、従業員の病気や休職が減ることで長期的なコスト削減に繋がります。病気やストレスによる欠勤や退職が少なくなれば、採用コストや研修コストも削減でき、企業全体のパフォーマンスも安定します。

【従業員向け】福利厚生のメリット

従業員

福利厚生は、企業が従業員に提供する様々なサポートを通じて、従業員に大きなメリットをもたらします。給与やボーナスだけでなく、福利厚生が充実していることで従業員の生活や働き方が大きく向上し、働きやすい環境が整います。この章では、従業員にとっての福利厚生の具体的なメリットについて詳しく解説します。

1. ワークライフバランスの向上

福利厚生の充実は、従業員が仕事と私生活のバランスをうまく取るために重要な役割を果たします。特に、柔軟な働き方をサポートする制度や、家庭に関わる支援制度があると、従業員の生活の質が大きく向上します。

育児・介護支援制度

育児や介護をサポートする福利厚生は、特に家庭を持つ従業員にとって大きなメリットです。育児休暇や介護休暇だけでなく、在宅勤務制度やフレックスタイム制を導入する企業も増えており、従業員は仕事と家庭の両立がしやすくなります。

フレックスタイムやリモートワークの導入

働く時間や場所に柔軟性を持たせる制度は、従業員が仕事と私生活のバランスを調整しやすくするため、ストレス軽減やモチベーション向上につながります。特に通勤時間の短縮や、家庭の事情に合わせた勤務が可能になることで、生活の質が高まります。

2. 健康管理とメンタルヘルスサポート

従業員の心身の健康を維持するために、福利厚生は欠かせない要素です。企業が提供する健康診断やメンタルヘルス支援は、従業員が病気を未然に防ぎ、健康な生活を送るための大きな助けになります。

定期健康診断の提供

定期的な健康診断は、従業員の健康状態を把握し、病気の早期発見や予防に役立ちます。これにより、従業員は安心して働くことができ、病気や怪我による長期休暇を回避することが可能です。

メンタルヘルスケアの充実

ストレスチェックやカウンセリングサービスなど、メンタルヘルスに対するサポートも重要です。メンタル面のケアが充実していると、従業員はストレスを抱えたまま働き続けることなく、問題が早期に解消されるため、仕事に集中しやすくなります。

3. 経済的支援

福利厚生の中には、従業員の生活費を軽減するための経済的な支援が含まれることが多いです。こうした支援は、特に若年層や家庭を持つ従業員にとって大きな助けとなり、生活の安定感をもたらします。

住宅手当・家賃補助

特に都市部で働く従業員にとって、住宅手当や家賃補助は大きなメリットです。高額な家賃負担を軽減できるため、生活費を抑えながら安心して生活することができます。また、従業員が勤務地の近くに住むことで、通勤時間の短縮や生活の利便性も向上します。

交通費や食事補助

交通費の全額支給や、社員食堂での食事補助は、従業員の毎月の出費を大幅に減らす助けとなります。これにより、経済的負担が軽減されるだけでなく、従業員の生活の安定感が高まり、長期的な企業への定着が期待されます。

4. キャリアアップのサポート

福利厚生は、従業員の成長を支援する側面もあります。教育や研修制度を通じて、従業員が自身のスキルを向上させる機会を提供することで、キャリアアップの道を広げることができます。

研修制度や資格取得支援

企業が提供する研修や資格取得支援制度は、従業員のスキルアップやキャリア形成に大きく貢献します。これにより、従業員は新しい知識や技術を身に付けることができ、職場での成長を実感できます。結果として、キャリアに対する意欲が高まり、企業への貢献度も向上します。

自己啓発支援制度

社外のセミナーや講座への参加費用を企業が負担する自己啓発支援制度は、従業員に新たな学びの機会を提供します。これにより、従業員は自発的にスキルを磨くことができ、個々のキャリア目標に合わせた成長を促進します。

5. 従業員のエンゲージメントとモチベーション向上

福利厚生が充実している企業では、従業員が企業に対して強いエンゲージメントを感じやすくなります。自分が大切にされていると実感することで、従業員は会社への忠誠心を持ち、仕事への意欲が高まります。

職場の満足度向上

福利厚生が手厚い企業では、従業員が「働きやすい」と感じる職場環境が整っています。これにより、職場全体の雰囲気が向上し、同僚同士のコミュニケーションも活発になります。従業員は自身の働く環境に満足し、長く働き続けたいと思うようになるでしょう。

福利厚生のデメリット

デメリット

福利厚生は企業にとって従業員満足度を高め、優秀な人材を引き付ける重要な要素ですが、導入や運用にあたっては以下のようなデメリットや課題もあります。これらの課題を考慮し、適切な計画と管理が求められます。

1. コストの増加

福利厚生を充実させるには、当然ながらコストがかかります。特に、健康経営や食の福利厚生といったサービスを提供するには、社員食堂の設置・運営費用、健康診断やフィットネス支援プログラムのコストなどが発生します。こうした初期投資や運用コストがかさむことで、企業の負担が増える可能性があります。

  • 具体例:食堂やジムの運営、専門カウンセラーの雇用、外部サービスとの連携による費用負担。

2. 従業員間の不平等感

福利厚生の利用状況が従業員ごとに異なる場合、不公平感が生じることがあります。特に、リモートワークやフレックスタイム制度など、働き方の多様化により、福利厚生を十分に利用できる従業員とそうでない従業員の間で不平等感が出ることがあります。

例えば、通勤手当や社員食堂など、オフィス勤務者に適した福利厚生が、在宅勤務者にとってはあまり利用価値がない場合が考えられます。

  • 具体例:リモートワーカーが食堂や通勤手当を利用できない、育児支援が不要な従業員の不満。

3. 期待値の増大と管理の複雑化

福利厚生を充実させると、従業員の期待値が高まり続け、常に新しい制度やサービスを追加しなければならないというプレッシャーが企業にかかることがあります。従業員のニーズが多様化する中で、全員が満足する福利厚生を維持・提供するのは困難です。

さらに、福利厚生の種類が増えると、それを管理するための手間やコストも増え、運用の効率化が求められます。

  • 具体例:多様な福利厚生を個別に管理するため、担当部署の負担が増大する。

4. 福利厚生の利用効果が見えにくい

福利厚生の導入が従業員にどれだけの効果をもたらしているか、具体的に測ることが難しい場合があります。例えば、健康診断やフィットネスプログラムの効果が業績や生産性の向上にどれほど寄与しているか、明確なデータを得るのが難しいことがあります。

企業は福利厚生が従業員のモチベーションや離職率にどのように影響を与えているのかを把握するために、定期的な調査や評価が必要です。

  • 具体例:健康プログラムや食の福利厚生の効果を数値化するのが困難。

福利厚生が企業選びに与える影響

従業員

福利厚生は、企業が提供する魅力的な要素の一つとして、求職者にとって重要な判断材料となっています。特に、現代の働き方に対する意識の変化や、働き手の価値観の多様化により、給与や業務内容と同等、あるいはそれ以上に福利厚生が企業選びに影響を与えることがあります。

1. 若い世代やミレニアル世代にとっての福利厚生の重要性

若年層、特にミレニアル世代やZ世代にとって、仕事と生活のバランスを保ちながら働ける環境は、非常に重要視されています。これらの世代は、給与よりもワークライフバランスや企業文化を重視する傾向があり、福利厚生の充実度が大きな企業選びの決定要因となります。

柔軟な働き方やリモートワークのサポート

若年層の多くは、フレックスタイム制やリモートワークのような柔軟な働き方を好みます。こうした制度があることで、仕事と私生活の両立が可能となり、従業員が働きやすい環境が整います。

健康・メンタルヘルスケアの充実

健康維持やメンタルヘルスのサポートも、若い世代にとって魅力的な福利厚生です。ストレスの多い現代社会において、企業がメンタルヘルスケアやワークライフバランスをサポートする制度を整えることで、求職者はその企業に対して信頼感を抱きやすくなります。

2. 福利厚生が求職者の企業選びに与える影響

求人情報を確認する際に、福利厚生が充実しているかどうかは、多くの求職者がチェックするポイントです。特に、同じ業界や職種で複数の企業が似た条件を提示している場合、福利厚生の違いが最終的な選択に大きな影響を与えることがあります。

差別化要因としての福利厚生

福利厚生は、企業間の差別化ポイントとして機能します。給与水準が同等でも、育児支援や健康管理に力を入れている企業は、より魅力的に映るでしょう。企業は、この差別化を活かして、優秀な人材の確保を目指すことができます。

福利厚生の情報開示の重要性

多くの求職者は、企業のホームページや求人情報を通じて、福利厚生がどの程度充実しているかを確認します。そのため、福利厚生の内容をわかりやすく、積極的にアピールすることは、企業選びにおいて重要な役割を果たします。

導入事例:福利厚生が優れている企業の具体例

事例

ここでは、福利厚生が特に優れている企業の実例を紹介します。これらの企業は、従業員の働きやすさを最優先に考え、ユニークで魅力的な福利厚生を提供しており、結果として高い社員満足度と企業の成功を実現しています。

1. Google

Googleは、世界でも有数の福利厚生が充実している企業として知られています。同社では、従業員の健康やワークライフバランスを重視し、多くの手厚いサポートを提供しています。

健康管理サポート

Googleでは、社員および扶養家族を対象に医療保険、歯科保険、眼科保険や、メンタルヘルスに特化した社員支援プログラム、身体的または精神的な健康上の懸念を抱える社員に、職場で特別な配慮を提供しています。さらに、メンタルヘルス アプリを導入し、社員および家族向けに、医師や専門家によるセカンド オピニオンを提供しています。トランスジェンダーの社員向け医療支援プログラムも備えています。

経済的保障

Google社員が経済的に安心して過ごせるよう、競争力のある報酬や賞与はもちろん、学費ローンの返済、1対1のファイナンシャルコーチングも実施しています。

ウェルビーイングの実現

社員の成長、生産性向上、ウェルビーイングの実現をサポートするため、オフィス内で食事や軽食を提供したり、フィットネスセンター、マッサージプログラム、人間工学的見地からのオフィス環境も構築しています。また、オンラインフィットネス教室やウェルビーイング教室、料理教室も実施しています。

2. サイバーエージェント

日本国内でも、福利厚生に注力している企業としてサイバーエージェントが挙げられます。同社は、特に女性活躍推進のため、女性社員向けに手厚い福利厚生を提供しています。

女性活躍促進制度 macalonパッケージ

社員が長く継続して働くことができる職場環境の向上を目指して9つの制度をパッケージ化した独自制度を提供しています。女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇「エフ休」や、妊活休暇、妊活コンシェル、卵子凍結補助、キッズ在宅、キッズデイ休暇など充実した制度を整えています。

リフレッシュ休暇 休んでファイブ

入社3年目以上の社員が毎年5日間の年次有給休暇を取得できる制度。心身のリフレッシュ、そしてさらなる挑戦を目的に付与されます。

3. リクルート

リクルートは、福利厚生を通じて従業員のライフスタイルに寄り添う企業の代表例です。同社では、従業員のニーズに対応したさまざまな支援制度が整っています。

リモートワーク推進

リクルートでは、一部の職種を除き、理由・回数を問わないリモートワークをいち早く導入し、従業員が仕事をする場所を柔軟に選べる環境を整えました。これにより、従業員は自分のペースで効率よく働くことができ、ワークライフバランスが向上しています。

ミッショングレード制

年齢や入社年次、性別、経験に関係なく、担当する職務に応じて等級(グレード)が決まる人事制度です。つまり、年次や経験にかかわらず、高い価値の職務を担当する場合は、より高いグレードが付与されます。この制度により、迅速かつ柔軟な人材配置が可能となり、各個人が最大限の能力を発揮できる職場環境が維持・促進されています。

福利厚生で健康経営を推進する企業が増えている

近年、多くの企業が福利厚生の一環として「健康経営」に取り組んでいます。この背景には、従業員の心身の健康が、企業の生産性や長期的な成長に直結するという考え方が浸透しているためです。健康経営のメリットは、単に従業員の健康を守るだけでなく、企業全体のパフォーマンスを向上させることにあり、おすすめです。以下健康経営を推進するメリットです。

1. 生産性の向上と欠勤率の低下

従業員が健康であることは、日々の業務に集中できる環境を提供することに直結します。健康経営に力を入れている企業では、定期的な健康診断の実施やフィットネス活動の支援、食生活の改善プログラムなどを福利厚生として提供しています。こうした取り組みは、従業員の欠勤率を減らし生産性の向上を促進します。

具体例

  • 定期的な健康診断の実施頻度を増やす(年1回から年2回に増加)
  • 社内フィットネスプログラムの導入(ヨガ、軽い運動、歩数チャレンジ)
  • 健康アプリを提供し、従業員の運動習慣を可視化・管理
  • 社内禁煙プログラムや、禁煙治療の費用補助
  • 健康相談窓口や、栄養士による健康アドバイスの提供

2. 離職率の低下と優秀な人材の定着

健康経営に力を入れることで、従業員は「この会社は自分の健康を真剣に考えてくれている」と感じ、会社に対する信頼と満足度が高まります。これにより、従業員の離職率が低下し、優秀な人材が長期的に企業に定着しやすくなります。企業が従業員の心身の健康を重視していることは、求職者にも強いアピールポイントとなり、採用活動でも有利に働きます。

具体例

  • メンタルヘルスチェックの定期実施と専門カウンセラーによる相談サポート
  • ストレス解消のための社内カウンセリングサービスの提供
  • 育児・介護休暇制度の拡充(育児・介護と仕事の両立支援)
  • テレワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方の導入
  • キャリア形成支援プログラム(スキルアップのための研修費用補助)

3. 企業イメージとブランディングの向上

健康経営に積極的な企業は、従業員だけでなく社会全体からの評価も高まります。例えば、経済産業省が推進する「健康経営優良法人」認定制度では、健康経営を推進している企業を認定し、その取り組みを公に評価しています。このような認定を受けることで、企業のブランドイメージが向上し、社会的信頼性が高まる効果があります。

具体例

  • 経済産業省の「健康経営優良法人」認定取得の取り組み
  • 社内の健康イベントの開催(ウォーキングチャレンジ、健康増進キャンペーン)
  • 健康経営に関する取り組みを企業のホームページやSNSで広報
  • ウェルビーイングプログラムを推進する企業カルチャーの構築
  • 外部の健康関連アワードやコンテストに応募し、受賞を目指す

4. 医療費の削減とコスト管理の改善

従業員の健康状態が良好であれば、企業が負担する医療費や、休職によるコストを削減できます。健康経営の取り組みは、初期投資が必要な場合もありますが、長期的には大きなコスト削減につながります。また、健康的な従業員は仕事に対する集中力が高まり、結果として業務効率が上がるため、コスト管理の改善にも寄与します。

具体例

  • 社内フィットネスセンターの設置やジム利用費の補助
  • 病気予防のためのワクチン接種費用の全額負担
  • 栄養改善プログラム(栄養指導、ヘルシーな食事の提供)
  • 健康保険組合と連携し、健康増進プログラムを実施
  • 従業員のヘルスデータを元に、健康リスクの早期発見・対策

健康の福利厚生なら、「オフィスに健康を オフけん」

オフけん
画像出典:「オフィスに健康を オフけん」HP

オフィスに健康を届ける「オフけん」は、形だけの健康経営ではなく、従業員の健康と幸福に真剣に向き合う、真(シン)の健康経営をサポートしています。

「健康経営優良法人2025認定取得サポートパック」をはじめ、健康経営の具体的な取り組みである「出前からだ測定会」、「健康セミナー(栄養・運動など)」、「卒煙チャレンジ」、「食事診断」などを企画・実施。

特に、「出前からだ測定会」や「食事診断」は、従業員同士のコミュニケーション活性化に役立つため、社内イベントとして取り入れる企業が増えています。

▼オフけん
https://offken.com/

食の福利厚生は根強い人気

食に関する福利厚生は、どの時代でも根強い人気を誇っています。社員食堂の設置や、昼食補助、健康的なスナックの提供など、食に関する福利厚生は、多くの企業で欠かせない要素となっています。これにはいくつかの明確な理由があり、特に従業員満足度健康促進に大きく貢献している点が挙げられます。

1. 健康的な食生活のサポート

食の福利厚生は、従業員が健康的な生活を送るための重要なサポートとなります。栄養バランスの取れた食事を提供することで、生活習慣病の予防や、日々のエネルギー補給に大きな役割を果たします。多くの従業員は、忙しい業務の合間に食事を選ぶ際、手軽で短時間で済む外食やコンビニ食に頼りがちです。その結果、栄養バランスが崩れがちになることがあります。企業が社員食堂や食事補助を通じて健康的な選択肢を提供することで、従業員は自然に健康管理ができるようになります。

さらに、定期的な健康診断と組み合わせることで、食事面からも従業員の健康維持に寄与でき、企業としては健康経営の一環として効果的に機能します。

具体例

  • 社員食堂で栄養士監修のヘルシーメニューを提供
  • 低カロリーや塩分控えめの食事オプションを追加
  • ヴィーガン・ベジタリアン向けメニューの導入
  • 定期的に健康的なレシピコンテストを実施
  • 朝食無料提供プログラムの実施(バランスの取れた軽食を提供)

2. 経済的なメリットとコスト削減

食の福利厚生が充実している企業は、従業員にとって大きな経済的メリットをもたらします。特に都市部では外食費が高額になる傾向があり、企業が提供する低価格または無料の食事は、従業員の食費を大幅に節約します。これにより、従業員の生活コストが抑えられ、経済的な安心感が得られるため、仕事に集中できる環境が整います。

さらに、食事のために外出する必要がなくなることで、昼休みや休憩時間を効率的に使うことができ、従業員の時間の有効活用にもつながります。これにより、業務の効率化が図られ、企業にとってもメリットがあります。

具体例

  • 社員食堂で低価格で食事を提供(補助ありで実質無料または大幅割引)
  • 外部提携レストランで使用できる食事券を配布
  • 弁当の購入費用を会社が一部負担(外部の健康弁当サービス利用)
  • 食費補助制度の導入(在宅勤務者向けにオンライン食事券を支給)
  • オフィス内の無料スナック・ドリンクバーの設置

3. コミュニケーションの活性化

食事は、従業員同士の交流を促進し、職場のコミュニケーションを活性化させる絶好の機会です。社員食堂や共有の休憩スペースがあることで、同じ部署内外の従業員が気軽に話す機会が増え、業務外でのコミュニケーションが促進されます。こうしたリラックスした場での会話は、日常業務での連携や協力をスムーズにし、職場の雰囲気向上やチームワークの強化に繋がります。

さらに、食事を通じて従業員間の親睦が深まることで、上下関係や部署間の垣根が下がり、情報交換や新しいアイデアの創出が生まれることも期待できます。こうした非公式なコミュニケーションの場が増えることで、職場全体の協力体制や働きやすさが向上します。

具体例

  • 社員食堂やカフェスペースでのランチミーティング推奨
  • 社内イベント時に食事を提供し、異部署間の交流を促進
  • 定期的に全社員参加のランチ会を開催
  • フリースナックやフリードリンクを提供する休憩スペースの充実
  • 季節の食事イベント(社内でのバーベキューや鍋パーティー)

4. 企業イメージと従業員満足度の向上

食の福利厚生は、従業員に対する企業の配慮やサポートを具体的に示す手段として機能し、従業員満足度の向上に大きく寄与します。特に、食事や栄養の面で従業員の健康を考えた取り組みは、従業員に「会社が自分の健康や生活を大切にしてくれている」と感じさせ、企業への信頼感を強化します。

また、充実した食の福利厚生は、採用活動においても強いアピールポイントとなり、企業の魅力を高める要素になります。特に福利厚生が評価される現代の働き方では、食事面のサポートが充実していることが、優秀な人材の確保や定着にも繋がります。食の福利厚生が整っている企業は「従業員を大切にする企業」としてのイメージを築きやすく、社外の評価にも繋がりやすいです。

具体例

  • 社員食堂やカフェスペースをオープンし、社外への広報活動を実施
  • 社内SNSやブログで食事に関する福利厚生の紹介記事を掲載
  • 健康的な食事に関するセミナーやワークショップの開催
  • 食の福利厚生に関するアンケートを実施し、従業員満足度を測定
  • 社外の採用イベントで「健康的な職場環境」をアピールし、優秀な人材の採用につなげる

食の福利厚生なら、「オフィスに食環境(めし)を オフめし」

オフめし
画像出典:「オフィスに食環境(めし)を オフめし」HP

「オフめし」はオフィスの一角にミニコンビニ(置き社食)を設置するサービスです。オフめし専用工場でこしらえた味に自信のある「オフめしごちそう便」「GOCHI-DELI(冷蔵そうざい)」、「GOCHI-弁(冷凍弁当)」が好評発売中。また、企業備蓄対策として有効な「オフめし常温そうざいイート&ストック」や、飲料、カップ麺、パン、お菓子にいたるコンビニ商品など800以上の豊富なアイテム卸価格で提供しており、導入することで手軽に従業員満足度向上を図ることができます。

また、「オフめし」を活用したコミュニケーションスペース「OFFMESHI-BA(オフめし場)」は、多くの職場が抱える「会社の近くに飲食店が少ない」「都心でもランチに外出する時間が取れない」といったお悩みを、豊富な食品が並ぶ「食事の場」を提供することで解決。さらに、「他部署など従業員同士の接点が少ない」といったお悩みを、従業員が自然と集まる「交流の場」を提供することで解消。社内コミュニケーション活性化にも一役買います。

▼オフめし
https://www.shinko-jp.com/offmeshi/

まとめ:福利厚生を充実させることの重要性

福利厚生は、企業と従業員の双方にとって多くのメリットをもたらします。従業員にとっては、働きやすい環境が整い、生活の安定やキャリアアップが期待できます。一方で、企業側は、優秀な人材の獲得と定着、生産性向上、企業イメージの向上といった恩恵を受けることができます。

特に現代社会において、働き方やライフスタイルが多様化する中で、福利厚生の充実は、競争力を持つ企業としての基盤を強化するために欠かせない要素です。企業が従業員を大切にし、長期的に成長させるための投資として、福利厚生を見直し、適切に整備することが求められています。

FAQ(よくある質問)

FAQ

Q1. 福利厚生の充実にかかるコストはどれくらいですか?

A1. 福利厚生の充実にかかるコストは、企業の規模や提供するサービスの内容によって異なります。日本経済団体連合会の調査では2019 年度の企業の福利厚生費は、全産業平均で従業員1人1ヵ月当たり108,517 円となり、このうち、法定福利費は 84,392 円法定外福利費は24,125 円でした。

基本的な法定福利厚生はどの企業にも義務付けられていますが、法定外福利厚生を充実させることで、初期費用がかかることもあります。しかし、長期的には従業員の定着率向上や生産性向上により、コスト削減につながることも多いです。

▶参照「日本経済団体連合会」調査

Q2. 福利厚生を見直すタイミングはいつが適切ですか?

A2. 福利厚生を見直すタイミングとしては、年度の予算編成時や、人事制度の改定時が適しています。また、従業員からのフィードバックやアンケート結果を参考に、定期的に福利厚生の見直しを行うことが重要です。

元気な会社は社員が元気!健康経営サポート

メルマガ会員登録

メルマガに登録して、
最新の情報をキャッチ!

  • 福利厚生研究所の記事更新のお知らせ
  • 福利厚生や健康経営のおすすめ情報
  • 心幸グループ(運営元)のキャンペーン情報
  • 健康経営サポートオンラインセミナーのご案内 等

メールのアイコンMAIL MAGAZINE

    メールアドレス*