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福利厚生のイベント例を紹介!メリットや開催するまでのステップは?

福利厚生のイベント例を紹介!メリットや開催するまでのステップは?

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更新日|2024年12月19日
所長|大谷
この記事の概要

福利厚生の一環として社内イベントを検討し、一般的にどのようなイベントがあるかを調べている経営者や担当者もいるでしょう。福利厚生の充実を図るため、社内イベントを企画する企業は多くあります。ただ、良い企画にするには、イベントの種類やどのような準備が必要かを理解しておかなければなりません。この記事では、福利厚生のイベント例やメリット、開催までのステップなどを紹介します。

目次

どんなものがある?福利厚生としてのイベント例

福利厚生の社内イベントには、どのようなものがあるのでしょうか。イベント内容によっては、従業員が盛り上がらなかったり、物足りなさを感じたりしてしまいます。しかし、良いイベントなら社員のモチベーションがアップして、日々の業務へのやる気にもつなげられるでしょう。ここでは、福利厚生におけるイベント例を7つ紹介します。

社内運動会

運動会

比較的開催している企業も多い福利厚生のイベントは、社内運動会です。子どものころは毎年参加していた運動会を社会人になってから経験することで、新鮮な気持ちで楽しんでもらえるでしょう。

リレーや玉入れ、綱引きなどの団体競技をプログラムに入れたり、紅白でチーム分けして競ったりすることで一体感が生まれ、団結力も醸成されます。

チームワークの改善にもつながり、社内業務への良い影響を与えます。他部門との交流も生まれるので、仕事を進めやすくなるケースもあるでしょう。定番種目のほか、思考力を競う種目も従業員に楽しんでもらえます。

社員旅行

社員旅行

社員旅行も多くの企業が導入している福利厚生イベントです。日々の仕事や生活から離れて旅に出れば、心身ともにリフレッシュしてもらえるでしょう。

例えば、普段とは違う景色を見たり、その土地の料理を楽しんだりすることで、新たな気づきやアイデアを得られる可能性もあります。会社では交流のない従業員同士のコミュニケーションも生まれるので、社内の活性化にもつながります。

社員旅行の形には、日帰りで行われるものや宿泊するものなどさまざまです。宿泊が発生する社員旅行では、家族同伴で実施する企業もあります。家族ぐるみの親交が深まれば従業員同士の信頼関係も生まれやすくなります。また、従業員へ「家族も大切している会社」とアピールすることで、やる気を引き出す効果も期待できます。

ただ、社員旅行と聞くと「気疲れしそう」とネガティブなイメージを抱く従業員も少なくありません。団体行動をしたがらない従業員がいるなら、自由行動も織り交ぜて社員旅行をする方法もあります。

誕生日イベント

誕生日カードと花

従業員の誕生日を祝うイベントを行う企業もあります。例えば、従業員の誕生日に社長からのメッセージが書かれたお祝いカードやプレゼントなどが贈られる企画です。また、従業員だけでなく、従業員の家族の誕生日も祝う会社もあります。従業員のモチベーションも上がり、業務にも良い影響を与えるでしょう。

ひとりひとりお祝いされることで、会社への帰属意識が高まることが期待でき、会社への貢献度が上がったり、離職を防げたりするなどのメリットもあります。

表彰式

MVP

従業員への表彰式を開催している企業も少なくありません。忘年会や新年会などを兼ねて実施されるケースも多いですが、定期的に実績が良かった従業員にMVP賞などを授与して、功績を称賛するイベントもあります。

仕事の成果を上げた従業員を表彰することで、表彰された従業員のやる気を引き出せるのはもちろんですが、他の従業員にも良い刺激を与えられるのです。

企業や部署単位での目標など、数字に対する意識が高まるので、仕事に取り組むうえでのモチベーションアップにつながり、企業全体の生産性向上を目指せます。

部活動

サッカー部

社内でフットサルや映画鑑賞、野球などの部活動を導入している企業も少なくありません。同じ趣味や興味のある人が集まって活動するので、従業員同士の親睦も深まります。

趣味やスポーツで同じ時間を共有すれば、会社内ではないフランクな会話が可能です。例えば、そのスポーツを始めたきっかけや学生時代のこと、家族のことなどを部署や役職に関係なく話すことができます。

部活動での仲間意識の深まりにより、社内でのコミュニケーションも活発になり、業務効率や生産性の向上につなげられるでしょう。

勉強会・セミナー

勉強会

社内イベントとして、勉強会やセミナーを開催している企業もあります。企業が従業員のスキルアップや資格取得に役立つ勉強会やセミナーを開催するケースもあれば、希望者が受講できる朝研修や従業員が企画する勉強会など、その形はさまざまです。

勉強会やセミナーで確かな知識を学べれば、会社のサポートを実感して帰属意識が高まることが期待できます。福利厚生としての勉強会やセミナーでは、従業員が人生設計を考えるためのサポートをする内容や、お金の知識を与える内容など、従業員の利益につながるものがおすすめです。

アウトドア

ハイキング

福利厚生イベントとして、アウトドアイベントを企画する会社もあります。

例えば、ハイキングは地元の山や森林に行き、自然の美しさや景色を楽しみながら、チームの一体感を高めることができます。また、キャンプも流行りのイベントです。社員全員でキャンプをすることで、チームワークを促進することができます。キャンプ場でのバーベキューやキャンプファイヤーを楽しみながら、社員同士の交流を深めることもできます。

さらに、アウトドアの変わったイベントだと、サバイバルゲームがあります。サバイバルゲームを通じて、社員同士のチームワークやコミュニケーションスキルを高めることができます。さまざまなアクティビティやチームバトルを通じて、社員同士の絆を深めることも可能です。

アウトドアイベントは、自然の中でチームビルディングを行うことができ、社員同士のコミュニケーションや信頼関係を深めることができます。企画にあたっては、参加者のレベルや体力、安全面に注意して計画することが大切です。

福利厚生としてイベントを開催するメリット

merit

福利厚生として社内イベントを開催するメリットは、従業員の「コミュニケーションが活性化する」「エンゲージメントが向上する」「モチベーションが上がる」ことです。ここでは、それぞれのメリットについて解説します。

コミュニケーションが活性化される

イベントを開催するメリットは、従業員同士のコミュニケーションが活性化されることです。コミュニケーション不足により、社内業務が円滑でないと感じることはないでしょうか。ただ、部署や働く場所、立場など環境が異なる従業員同士に、業務のなかで自然なコミュニケーションを促すのは簡単ではありません。

福利厚生としての社内イベントなら、日々の業務で関わることのない従業員同士が交流する機会を与えられます。イベントにより、同じことを体験したり楽しんだりすることで、自然な形でのコミュニケーションを促せるのです。

イベントでの接点から日業的な交流が増えれば、従業員間だけでなく部署間の連携も取りやすくなり、情報共有がスムーズにできるようになります。社内全体に仲間意識も生まれるので、チームワークが強化されて生産性を高めることも期待できます。

エンゲージメントが向上する

従業員の企業に対するエンゲージメントが向上することもメリットです。エンゲージメントとは、従業員の愛社精神や組織に対する愛着心のことを指します。

例えば、企業との関係性について「大切にされていない」「利用されているだけ」など、信頼を感じていない従業員がいるとしましょう。こういった会社からの信頼を感じない従業員のエンゲージメントは、高くありません。エンゲージメントが低いと、仕事への気持ちが入らずに無力状態になったりネガティブな言動をしたりする傾向があります。本人の業務効率が落ちるだけでなく、職場全体に悪影響を与える可能性もあるのです。

福利厚生として、従業員に有益な社内イベントを定期的に開催すれば、従業員を大切にしているという企業側の姿勢を伝えられるので信頼感を得られます。企業と従業員の関係性や信頼感が強まり、エンゲージメントが向上するのです。エンゲージメントの向上により、従業員の「企業に貢献したい」という気持ちを引き出すことができます。

モチベーションが上がる

福利厚生としての社内イベントは、従業員のモチベーションを上げたり維持させたりするメリットも期待できます。

例えば、イベントで従業員の表彰やプレゼント進呈などを行えば、従業員のモチベーションは高まるでしょう。

仕事に対するモチベーションが向上すれば、生産性アップや業績アップを期待できます。また、従業員の利益につながる勉強会やセミナーなどの開催も、モチベーションアップに効果的です。

イベントの費用を福利厚生費にするための条件

CHECK

すべてのイベント費用に福利厚生費が使えるわけではありません。福利厚生費にするには、さまざまな条件があるので注意が必要です。ここでは、社内イベント費用を福利厚生費にするための条件を解説します。

すべての従業員が対象である

すべての従業員が対象のイベントでなければ、福利厚生費にできません。

一部の従業員だけが参加するイベントにかかる費用は、福利厚生費として計上できないお金です。ここでいうすべての従業員とは、立場や役職に関わらず、役員も含めた企業のすべての従業員を指します。

例えば、一部の従業員が参加する社員旅行や役員だけで行うコルフコンペなど、対象が一部の従業員や役員に限定される場合は、福利厚生費ではなく、課税対象とみなされるのです。

賞金など現金支給ではない

イベントなどで従業員に支給した現金は、福利厚生費で計上できません。

表彰やイベントの賞金などで、現金を用意するケースもあるでしょう。現金支給は多くの従業員からの支持を受けられる方法ですが、課税対象になります。また、ギフトカードやカタログギフトなどの換金性が高いものも課税対象です。

金額が常識の範囲内である

福利厚生費は、金額が常識の範囲内でなければなりません。支出する金額は、社会通念上高額ではなく、一般的な範囲内である必要があります。

例えば、1泊2日で1人10万円する社員旅行を実施したとしましょう。このケースの場合、社員旅行としては一般的な金額とかけ離れているので、常識の範囲内とはなりません。

明確な金額が定められているわけではありませんが、常識で考えて妥当な金額かどうかで判断されます。

福利厚生としてイベントを開催する5つのステップ

立食パーティ

従業員のモチベーションやエンゲージメントが向上するイベントを開催するには、どのような準備が必要なのでしょうか。ここでは、福利厚生としてイベントを開催する5つのステップを紹介します。

イベントを開催する目的を明確にする

まずは、イベントを開催するにあたり、「何を目指すのか」目的を明確にしましょう。イベントの目的がはっきりしていれば運営の方向性が定まり、イベント内容と目的のずれを抑えられます。

例えば、毎年恒例のイベントでも目的が明確になっていれば、企画段階での運営メンバーのアイデアに認識のずれをなくせるのです。一般的によくあるイベント目的としては「従業員同士の交流」「企業方針などの共有」「表彰や式典」などが挙げられます。

企画案を作成する

次に、企画案を作成しましょう。企画案を作成するときは、まず明確にした目的に沿って運営メンバーが自由にアイデアを出し合い、どのようなイベントにするかを話し合いながら決めていきます。

イベントの方向性が決まったら、参加対象者や人数、日付、時間、プログラム内容などの詳細を決めて企画案にまとめましょう。

従業員に告知して準備する

イベントの企画がまとまったら、次に従業員へ告知して準備を始めます。従業員へのイベント開催告知は、すべての従業員が閲覧できる社内掲示板や社内SNSなどを通して参加を呼びかけましょう。

イベントを告知しつつ、開催会場の準備も進めます。会場の予約をはじめ、機材や備品、景品、料理など、イベント内容に応じて必要なものの手配も必要です。

運営メンバーで担当を決めて準備を進めると効率的になります。イベントによっては会場側の協力が必要になるケースもあるので、事前にイベントの内容を伝えくのもポイントです。

イベントを開催する

全ての準備が整ったら、いよいよイベントを開催します。

ただ、イベント開催日前までに用意しておきたいのが、運営マニュアルです。イベント当日はさまざまなイレギュラーが起こるので、スムーズに対応できなければイベント自体もスムーズに進みません。運営マニュアルで想定されるトラブルと解決策をマニュアル化しておけば、突然のイレギュラーにも迅速に対応できます。

運営メンバーを担当ごとに割り振るのも大切です。担当を決めれば、一人ひとりの負担を減らせますし、対応のばらつきも防げます。また、参加してくれた従業員には注意喚起を伝え、協力してもらえばスムーズな運営につながります。

振り返って改善点を次につなげる

イベント開催後はイベントを振り返って、次回につなげましょう。

最初に決めた、イベント開催の目的に沿った内容だったか、参加者は運営の目的を感じてくれていたかなどを振り返ります。参加者にアンケートを取って率直な意見を集めるのが、もっともわかりやすい方法です。報告書にまとめ、企画立案から当日の運営までを振り返り、改善点があれば次回に活かせます。

イベントの参加率についての考え方

ひらめきのイメージ

運営側からすると、社内イベントには多く参加してもらって参加率を上げたいですが、参加したくないと考える従業員もいます。参加したくない従業員それぞれに理由があるので、無理やり参加を強制するのはいけません。

少しでも参加率を上げたいなら、事前アンケートを実施して、求められているイベント内容を探ったり、早めに告知して参加しやすい環境をつくったりするなどの工夫も必要です。

ただ、イベント実施の目的は参加率を100%にすることではありません。イベントを開催する当初の目的が達成できていれば良いのです。

心幸グループが提供する福利厚生のイベントサポート

心幸グループでは、これまでに多くの企業で福利厚生としてのイベント企画や開催をサポートしてきました。ここでは、心幸グループが企画してきたサービス例を紹介します。

健康に関するイベント

からだ測定会

心幸グループでは、従業員の健康をサポートできるイベントを提供しています。従業員の健康を保てれば、企業の健康経営を目指せるでしょう。

例えば、簡単な体操を含めた健康セミナーや栄養セミナーを実施すれば、従業員に健康への知識や意識を身につけてもらえます。また、運動を取り入れて楽しみながら体力測定と体成分測定をする「からだ測定会」もあります。

心幸グループでは、企業が抱える悩みや問題点、ご希望などをヒアリングし、最適なプランを提案します。

▶より詳しい情報はこちら

食に関するイベント

ごちショウ

食のイベントも提案できます。企業で働く従業員には「近くに食べ物屋がない」「毎日のランチに飽きた」「昼休みに買い物などに時間をかけたくない」などの悩みはないでしょうか。

心幸グループが運営する「ごちショウ」は、さまざまな種類の食べ物屋さんのキッチンカーや屋台を、オフィスのランチタイムに派遣して楽しんでもらうサービスです。

できたての美味しい食べ物は、従業員の満足度やモチベーションアップにもつながります。「ごちショウ」は、企業側からの電源提供の必要がないキッチンカーや屋台も多いので、場所を選ばずに依頼することができます。

▶より詳しい情報はこちら

【よくある質問】ユニークな福利厚生のイベント例は?

オンライン忘年会のイメージ

ユニークな福利厚生のイベント例として「オンライン忘年会」「ドライブインシアター」を紹介します。

オンライン忘年会とは、Zoomを利用したネット上の忘年会です。Zoomの機能を利用したゲームなどで盛り上がります。普段は顔を合わせることが少ない従業員同士が楽しい時間を共有できるので、コミュニケーションの活性化にもつながりました。

ドライブインシアターとは、大きなスクリーンを屋外に設置して車に乗ったまま映画鑑賞するイベントです。コロナ禍で映画館に足を運べない従業員たちから高評価を受けています。また、軽食販売なども行われ、満足度の高いイベントです。

楽しいイベントを通して従業員エンゲージメントを高めよう!

福利厚生による社内イベントには、従業員のコミュニケーションを活性化させたり、モチベーションを上げたりする効果が期待できます。

イベント開催時に注意すべきは、福利厚生費に計上できる条件の確認や、従業員に求められているイベントを選ぶことなどです。楽しいと感じてくれるイベントを開催し、従業員のエンゲージメントを高めましょう。

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